「複利の力」でお金社員が勝手に成長!?放っておいても資産が増える仕組みを解説

この記事では、投資の世界でよく聞く「複利」を、
“お金社員”の働き方に例えて、わかりやすく解説します。
お金社員とは、あなたの代わりに働いてくれる「株」や「投資信託」のこと。
この社員たちが、自分の力でどんどん成長していくのが「複利」の仕組みです。

複利とは?お金社員が“自分を育てる”仕組み
たとえば、お金社員が1年間働いてお給料(=配当や利息)をもらったとします。
普通ならそのお給料を社長(あなた)が使ってしまえば、それでおしまい。
でも複利では違います。
お金社員は、もらったお給料を自分のスキルアップや仲間集めに使います。

お給料を再投資して、自分の価値を高めるのです!
たとえば、
最初に100人のお金社員を雇っていたとして、1年後にその働きで10人の仲間(利益)が増えたとします。
次の年には、110人全員が働いてくれるので、どんどん成長のスピードが上がっていきます。
時間がたつほど、働く社員の数も、そこから得られる成果もどんどん増えていくのが、複利のすごさです。
お金社員で考える複利のイメージ

具体的な利益で考えてみましょう!
たとえば、あなたが10万円を元手に10人のお金社員を雇ったとします。
彼らが1年で10%の成果を上げた場合、1年後には11万円になります。
ここで、その1万円の利益を使って新たに1人のお金社員を追加採用。
翌年は11人が働いてくれることになります。
2年目の利益は、
11万円 × 10% = 1万1,000円
合計で 12万1,000円 に。
このように、得た利益を再び投資(再雇用)に回すことで、お金社員が自分で仲間を増やしていくような仕組みが「複利」です。
単利と複利の違い
お金を増やす仕組みには「単利」と「複利」という2つのタイプがあります。
この違いを、お金社員の働き方にたとえて見てみましょう。
単利は、「お金社員が毎年同じメンバーで働き続ける」イメージです。
お金社員は毎年きっちり同じ成果を会社にもたらしてくれますが、
そのお給料を再投資してスキルアップすることはありません。
一方の複利は、「お金社員が自分のお給料を使ってスキルアップし、翌年はもっと成果を出せるようになる」イメージです。
仕組み | 働き方のイメージ | 成長のスピード |
---|---|---|
単利 | 毎年同じメンバーで同じ仕事をこなす | ゆっくり成長 |
複利 | お金社員が自分のお給料でスキルアップ&仲間を増やす | 雪だるま式に成長 |
単利では、チームの人数が増えないので成果も毎年ほぼ一定。
一方、複利では増えた分にもさらに利息がついていくので、年を重ねるごとに働く力(運用効果)がどんどん大きくなっていきます。
複利の力を数字で見てみよう
たとえば、あなたが100万円を年5%の利回りで運用するとします。
このとき、「単利」と「複利」では30年後の結果が大きく変わります。
単利の場合、毎年の利息は100万円 × 5%=5万円のまま。
30年間で得られる利息は 5万円 × 30年=150万円 なので、
最終的な資産は 250万円 になります。
一方、複利では、増えた分にもさらに利息がついていきます。
この「お金社員が自分のお給料で自分の価値を高める」仕組みのおかげで、
30年後には資産が 約432万円 にまで成長します。
年数 | 元本(万円) | 単利の資産額(万円) | 複利の資産額(万円) |
---|---|---|---|
0年(スタート) | 100 | 100 | 100 |
10年後 | 100 | 150 | 162.9 |
20年後 | 100 | 200 | 265.3 |
30年後 | 100 | 250 | 432.2 |

複利の力を活かすことで、同じ金額を投資しても約180万円もの差がつくのです。

単利運用では元本の2.5倍だけど、複利運用では元本の4.3倍以上になるんだね!

大きな差がつくよね!
20世紀最大の物理学者とも言われるアインシュタインが「複利」を「人類最大の発明」と呼んだよ!
時間がお金社員の味方になる理由
複利の一番の特徴は、「時間を味方につけられる」こと。
すぐに大きな成果が出るわけではありませんが、
長く働くほど、お金社員たちはチームとして強くなっていきます。
最初は小さな一歩でも、10年・20年と続けるうちに、
“お金が働いてお金を生む”好循環ができあがるのです。

まるで、最初に雇ったお金社員が、長い年月をかけて部下を育て、チーム全体で会社を大きくしていくような成長ストーリーですね。
配当金を再投資するのがポイント
複利の効果を最大化するためには、得た配当金や分配金を使わずに再投資することが大切です。
もらった配当金をそのまま使ってしまうと、複利の流れが止まってしまいます。
「再投資型の投資信託」や「自分で再購入」をすれば、お金社員が休むことなく成長を続けることができます。

注意点:焦らず、コツコツ続けよう
複利は“魔法”のように聞こえますが、短期間で大きな成果を出すものではありません。
重要なのは、長く・コツコツ続けること。
焦ってお金社員を解雇してしまうと、せっかくの複利の恩恵が小さくなります。

「お金社員を長く働かせるほど、会社(資産)は成長する」と信じてみてください!
まとめ
- 複利とは「利益が利益を生む仕組み」
- 得た利益を再投資することで、お金社員が自分で仲間を増やしていく
- 時間を味方につけることで、資産は雪だるま式に成長
- 焦らず、長く続けることが成功のカギ
お金社員にとっての「複利」は、まさに自走する成長エンジン。
最初の一歩を踏み出したら、あとは焦らず見守るだけで、彼らはきっとあなたの資産を大きく育ててくれるはずです。